【番外編】[日本]北海道の味覚、おばあちゃんの味

こんにちは。イギリス担当りえです。12月から実家に帰省中ですが、体調を大幅に崩してしまいあっという間に1月になっていました。

わたしは北海道出身なのですが、北海道は本当にご飯が美味しいです。野菜も魚貝もお肉も、なんでも取れますからね!道民の誇りは食文化といっても過言ではないでしょう。そのまま食べても美味しい新鮮な食品が多いので、料理も素材の味をそのまま楽しむということが多いように思います。帰省時期が年末だったこともあり、実家には道内の親戚から送られてきたお歳暮の食料品がたくさん届いていました。

まず、牡蠣です。わたしの実家での牡蠣の定番調理法は酒蒸しです。
日本酒と水を1:1で大きめの鍋に入れ、牡蠣を敷き詰めて牡蠣の口が開くまで熱します。牡蠣の口が開けば出来上がりです。なんて簡単なんでしょう。

わたしは生牡蠣も好きですが、家族は中毒を恐れて火を入れる調理法を好みます。牡蠣を調理する際は口を開けるのが面倒ですが、酒蒸しは勝手に開いてくれるので楽ですよ。

酒蒸しの牡蠣はぷりぷりしていて、とても美味しいです。アルコールが飛んだ後のお酒と牡蠣の出汁が合わさったスープが貝殻に溜まるので、それも飲み干しましょう。



次に、海老です。わたしは海老が大好きですが、その中でも好きなのがこの北海シマエビと呼ばれる海老です。体に縞模様があるので、シマエビ、北海道近海で取れるようです。調理法も茹でただけと、シンプルですが、とっても美味しいです。


北海シマエビを食べるときは殻を向かなければならないので、みんな無言になります。

北海道は野菜も美味しいですよ。
まず、じゃがいもです。実家では、粉ふきいもが定番です。皮をむいた芋を塩茹でし、芋の中にまで火が通ったらお湯を捨てて、鍋をゆすって完成です。


品種は「きたあかり」です。ほくほくして、甘くて、感動的な美味しさですよ。基本はバターと青のりをかけて食べます。実家では、たらこや鮭とイクラを糀と混ぜた「石狩味」と一緒に食べます。

同様に、サツマイモも蒸して、バターをつけて食べることが多いです。道民はバターが好きですね。


次にきのこです。北海道ではきのこで町おこしをしているところもあるくらい、秋はきのこがたくさん採れます。その中でも美味しいのが、「落葉きのこ」と呼ばれるきのこです。北海道では落葉きのこですが、地方によって呼び方は異なるようで、ハナイグチという種らしいです。

わたしは味噌汁が毎日三度食べたいほど好きですが、大根と落葉きのこは、ベスト3に入る味噌汁の具です。きのこの出汁がすごく良く出ます。イギリスにもこれくらい出汁が出るきのこがあればいいのにと思います。

最後に、北海道の冬の味覚、ニシン漬けです。鰊、キャベツ、大根、人参、昆布、麹、塩を雪が降り始める頃(11月)に樽に入れ、発酵を待ち、雪が積もる頃(1月)には食べられます。ニシン漬けに関しては、自分で作ったことがありません。おばあちゃんから早く習わなきゃいけませんね。その昔、北海道ではニシン漁で富を築いた方がいっぱいいたそうです。鰊を使った郷土料理は結構あります。




こんな風に、北海道は素材が美味しいので、あまり手をかけなくてもとても美味しいものが食べられます。そして、料理上手なおばあちゃんが作ると、より一層おいしくなります。幸せなことです。

2 件のコメント

  1. ほ、北海道の底力・・・!!!
    すごい、なにもかも超おいしそう!!!聞いたこと無い食材ばっかりでびっくりだわ。ものすごい北海道行ってみたくなった!いいなあ〜〜〜

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    1. ぜひグルメツアーに来てね笑

      蟹ばっかり有名だけど、意外に野菜とか地味な魚介類がびっくりするほど美味しいよー。今回はシーズンはずれで載せられなかったけど、とうもろこしが感動的に美味しいよ。夏に来たら、塩茹でとうもろこし(とうきび)をぜひ食べてね。

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